ダイビング高圧ガス安全協会
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アルミタンク法改正に至る背景
「A6361タンク」の問題/C協から「注意喚起」

★A6061容器にも問題が発生。

これまで、A6351アルミ合金製のスクーバタンクに関して注意喚起等を行ってきたが、沖縄県の容器検査所で平成13年1月から5月の間に行った容器再検査において、A6061容器においてもA6351容器とよく似たねじ部の軸方向の割れが検出され、不合格と判定された。

このA6061容器のねじ部の割れが、事故を起したA6351容器に見られる割れとよく似ているため、A6061容器についても、この割れが容器の破裂につながる恐れがあるかどうかの可能性を調査することが緊急課題であるとされた。

★Cカード協議会からもダイビング業界内に注意喚起文書が発せられた。

ダイビングCカードを発行組織で構成されている業界団体「Cカード協議会」から、平成13年7月26日付でダイビング業界内向けに「至急、6351アルミ合金製タンクの検査を!」と呼びかける文書が発せられた。


平成13年7月26日付、Cカード協議会より発せられた文書
平成13年7月26日

関係各位
Cカード協議会
BSAC・NASDS・NAUI・PADI・SSI

至急 6351アルミ合金製タンクの検査を!

 経済産業省からの報道発表等ですでにご存じの事と思いますが、昨年6月30日に沖縄県宮古島においてスクーバタンクが空気充填中に破裂するという事故が発生しました。
 その後、同8月23日に通商産業省環境立地局保安課(当時)より6351アルミ合金製タンクの取り扱いについて注意喚起する等の指示が出され、その後の調査によって、各地においても、当該アルミタンクに関する問題点が指摘されております。
 これまで6351アルミ合金製タンクに関する情報については、業界内の各組織がそれぞれの立場から個別に情報を発信してきました。
しかし、その後この件に関する情報が集約され、また調査が進むに従い、再度徹底して告知を行う必要性を強く認識するに至り、Cカード協議会として加盟各社を通じて周知徹底をはかることと致しました。
 以下の推奨事項をお読みいただき、事故防止のために至急対応をとられるようお願いします。

推奨事項(および補足説明)
6351アルミ合金製のスクーバ用容器は、いったんその使用を停止し、以下の検査を受け、安全を確認・確保することを強く推奨します。
タンク製造者等の責任について議論が有りますが、まずは安全性確保を優先し、所有者の責任において検査されるよう努めて下さい。
また、検査はかならず法定検査所に依頼し、ネジ部の当該クラックについての有無を確認してもらってください。
(所有者自身等による検査は見落とした場合に所有者自らが責任を問われる可能性があります。)

 また、スクーバタンクを借り受けて講習やツアーを行っている方の場合でも、借り受けるスクーバタンクが検査を受けているかどうかを確認し、安全を確保するよう心掛けてください。本件についての周知・確認を徹底し、ダイビングの場面における安全を確保することに積極的にご協力いただきたいと願います。

 なお、本年7月4日には6061合金製についても同様のクラックが発見されたという公式発表が経済産業省原子力安全・保安院保安課よりありました。これについては、引き続き調査検討中ですので、以後の情報に十分に注意するようお願いいたします。
以上

詳細については、
経済産業省のホームページ(http://www.meti.go.jp)から、「報道発表」を選択してください。そのページの下の「報道発表の検索」において、「政策を選択」で「原子力安全・保安」を選択、「期間」は「すべて」として検索してください。
その中に以下の3つの発表がありますのでそれを見てください。
01/07/04 スキューバ用アルミ容器に関する調査の実施について
01/04/24 スキューバ用アルミ容器の破裂事故への対応について
00/08/23 スキューバ用アルミ容器の破裂事故について

Cカード協議会 事務局 (株)PADIジャパン 経営企画部内
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1−20−1 電話 03−5721−1731

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